マルチフォーマットライブスイッチャー  Panasonic AV-HS400A

March 1, 2010

REPORT 佐々木 基成

 

Panasonic AV-HS400Aはあらゆるコンシューマーのニーズに応えるコンパクトな1M/Eデジタルビデオスイッチャーである。ブライダル、ライブ、スポーツ、テレビドラマ等幅広い現場での活躍が期待できるスイッチャーである。

 

主な特徴

 本機が対応している映像信号はHDフォーマット(1080/59.94i、1080/50i、720/59.94i、720/50i)、SDフォーマット(480/59.94i、576/50i)、DVI-Iである。

 入出力端子は標準装備でSDI入力4系統、SDI出力3系統搭載されている。拡張スロットが4系統(入力2系統、出力2系統)装備されているので運用するシーンに合わせて組み替えることが可能である。入出力オプションボードはHD/SD-SDI、HD/SDアナログコンポーネント、DVI-I、コンポジットがラインナップされている。各入力オプションボードにはアップコンバーターが内蔵されており、またSDI出力オプションボードにはダウンコンバーターが内蔵されているので、HDカメラとSDカメラの混在する現場でも大いに活躍が期待できる。

 F・S機能により非同期映像信号もショックやフリーズすることなくスムーズにスイッチングが可能である。また、外部同期信号(B.B、TRI信号)を基準とした外部同期方式にも対応している。

マルチビューディスプレー機能により、1台のモニターに4分割、8分割、10分割の表示が可能なのでモニターの台数を削減したシステム運用も行なえる。

 映像効果としてトランジション(ワイプ、ミックス、DVE)が行なえ、キーヤー(ルミナンスキー、クロマキー)DSK(ダウンストリームキー)、PinP(ピクチャーインピクチャー)も可能なので多彩な映像制作を実現できる。

 SDメモリーカードに対応しているので、SDメモリーカードから静止画データ(BMP、JPEG)を本体のフレームメモリーに取り込み、バックグラウンド画像やキー素材として利用することが可能である。また、本体のフレームメモリーの画像や設定データをSDメモリーカードへ保存することも可能である。

 

クロマキー合成

 普段テレビドラマや映画の撮影に携わっている私にとってスイッチャーに期待するのは「クロマキーの抜け具合の確認」と「合成後の映像の完成度」である。

 「クロマキーの抜け具合の確認」とは問題なくクロマキーと被写体が分離できたかということである。被写体のエッジにクロマ成分がのっていないか、またクロマキーのレベル不足や幕のしわの影響が出ていないか等の確認である。

 「合成後の映像の完成度」とはバックグラウンド映像と被写体とのマッチングである。違和感のない自然な映像が合成されているのか、それに至らない場合は何が足らないのか判断するのがこれにあたる。

 AV-HS400Aの登場により、撮影現場で手軽にクロマキーの抜け具合を観ることが可能になった。さて、ここで実際に簡単なクロマキー撮影を行なった模様をレポートしてみたい。

 まず、バックグラウンドとなる映像を撮影し、AV-HS400Aのフレームメモリー機能を利用し映像を取り込み表示させた。もちろんバックグラウンド映像は静止画ではなくVTRからの再生映像でもE-E映像でも問題はない。次にクロマキー(青の模造紙)の前に被写体を配して撮影した。カメラと本機を結線し、PVW画面にその映像を表示させる。MENU項目の「キータイプの選択」でChromaを選択、「CHR KEY」ボタンを押してCHR KEYメニューを表示させMarker項目をONに設定する。そうすることでPVW画面にサンプルマーカーが表示されるのでポジショナーでマーカーを動かし、クロマキー部分を選択する。PVW画面に合成結果が表示された。実に簡単である。別項目からクロマキーの抜け具合をマニュアルで微調整し完成した。

 

総括

 リアルタイムで合成結果が表示でき、その操作性も申し分ない。コンパクトボディで運搬も容易なため非常に魅力的なスイッチャーである。しかし、前機種にあたるAV-HS300ではDC駆動が可能であったが、本機ではAC駆動のみとなってしまったのは残念である。また、23.98PsFに対応していない(後継機であるAV-HS450では対応している)ので映画での使用は限られてくる。

 

 メインフレームとコントロールパネルが一体型で設計され、あらゆる機能が凝縮された「オール・イン・ワン」タイプスイッチャー。非常に扱いやすいスイッチャーである。

 

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