RED EPIC M

September 17, 2011

REPORT 深沢 雄壽

 

  先日、日頃からお世話になっている東映テレビプロダクションで業務から技術コーディネイトまでを担っている八木氏から1本の電話をもらいました。これまでRED ONEをメインカメラとして運用してきた戦隊シリーズの制作チームが、次なるメインカメラとして考えていたEPICのカメラテストを数日に渡って行い検証するとの事でした。その話を聞いた瞬間、僕も是非参加させて下さいとお願いしちゃいました。1日中、自由に使用できる機会を頂いたので、待ちに待って登場したEPICの試用感を独断と偏見に満ちた感想にのせてレポートしていきたいと思います。

 

・まさにDLSR

EPIC本体の外観はスチールカメラとモーションカメラを混合したDSMCという表現の通り、まさにハイブリッドなデジイチカメラ!!グリップ部分が蓋になっていてバッテリーが換装できる機構になっており、カメラ上部のオプション品の取り付け用のネジ穴も豊富で、スッキリとしたシンプルなデザインはかなりの好感触↑↑本体で収録できるメディアはSSDのみでしたが、オプションキットの追加でCFカードも使用できます。センサーはRED ONEと同様でMISTERIUM-X。感度も同じです。LCDとファインダーもついているのですが、今回の仕様では出力が1つしかなく両方同時には出せませんでした。LCDの操作性が素晴らしく、タッチパネルを採用していましてLCDからでもカメラの設定が操作でき、収録も行えます。フォーカスアシストは画面をiPhoneやiPadの要領で、確認したい部分に二本の指を使ってピンチすれば拡大画面になるので非常に便利だなあと感心、感心。これとは別にワイヤレスのリモートもあるのですが、今回はお目にかかる事はできませんでした。

 

・スペックの検証

初めて目にする機材で試したい事は色々湧き出てきますが、そこは時間もないので基本的な表現力とEPICの特徴的な撮影機能に確認したい項目を絞り、感度および階調と発色の確認、5k,4k,2kでの解像度の比較、2kでの圧縮比率の比較、ハイスピード撮影、HDRx撮影というラインナップで検証していきました。

感度はISO800で基本設定し、11段チャートを撮影して倍きざみで感度を上げ下げして確認しましたがRED ONEと同様の感触でした。EPICのHD-SDI OUTはRED GAMMA2のLUTをあてる事ができるんですけど、RED CINEで同じGAMMAをあてて確認したところ同一の表現力を確認できました。モニタリングで手早くトーンの確認ができる様になったのは有り難い事です。

 解像度の検証はフォーカスチャートで行いましたが、他にも細かい葉をつけた木々を背景に人物も撮影して比較してみました。なんといっても5kの映像は素晴らしくキレイでした!!  フォーカスチャートの細かい線の部分もクリアに見えるので気持ちがいいです。4kではHD、2kではシネスコの画角のみを撮影をしたのですが、今回の仕様ではまだ、2kで2.4:1の画角意外は選べなかった為です。

圧縮比率の検証も同時に行いまして、最高画質の1/3から,1/8,1/10,圧縮の1番圧縮された1/18までのレートで検証を行いました。1/3圧縮はSRと同等の圧縮率で、1/8,1/10圧縮はRED CODE34,28と同様の比率です。検証用の撮影を全て終えてから、画質の評価を東映デジタルセンターの編集室で確認させてもらえましたので、収録した画質を見たところ、まさにデータの示す通りだなと感じました。1番キレイな画質を見てしまうと、やはりHSの撮影以外は1/3圧縮を選択したくなりますね。

 

・特徴的な機能

EPICの中で最大の注目はやはり300fpsのハイスピード撮影ができる事だと思います。2kで圧縮率1/8という設定が300fpsで最高画質の設定になります。さっそく、ホースで水を撒いて落下する水しぶきと、カメラ前を走り抜ける人物を狙ってみました。今回の仕様のEPICではカメラで収録した映像を、カメラ本体で再生する事ができませんでした。自前のMacBook Proでは満足なスピードで再生する事ができなかったので、これも撮影後にデジタルセンターの大型モニターで見させてもらいました。2k,300コマのおりなす世界はキレイでした。この小さなボディでハイスピード撮影ができてしまうなんて、素晴らしすぎます。しかもEPICはRED ONEと比べて、電源を入れてからの立ち上がりがかなり早くなったので、セッテイングの効率が格段にあがりました。ここまで機動力の高いHSカメラは他には見当たらないでしょう。他にも比較用として4kHD,1/8圧縮という設定で96コマでも同一の内容で撮影をしました。 2kとくらべて水の飛沫の描写が細部まで表現されていて、また走り抜ける人物の髪の毛や背景の木々に生える葉っぱの細部にわたる描写から映像に奥行きを感じ、その表現力にただただ、圧巻されてしまいました。

 

 個人的に大変興味があったのがHDRxという機能です。これは露出を変えた2つの映像を同時に収録し、後で1つの映像として合成する事によりカメラのラチチュードを機能的に広げる事を可能にする手法です。この機能を駆使すればトンネルや暗い室内、高架下などコントラストの高い被写体を何なく収める事ができ、また暗い夜景等もSNを損なう事なく明るくとらえる事ができる様になるのです。デジカメでは最近よくみかける機能でありますが、まさかムービーでも使える事になるなんて嬉しい限りです。EPICの通常ラチチュードは13.5STOPですが、HDRxを使用すると最大18STOPまで広がります。HDRxを設定すると1から6まで段階があり、おそらく数字1つが絞りの1段分に相当するのだと思います。検証では室内の人物をノーマルに見える様に絞り、外のハイライトを7段オーバーになる条件で撮影しました。ノーマル撮影では、もちろんクリップしていますが、HDRx6で撮影すると7段オーバーのハイライト部分がノーマルの明るさで収録できていました。驚きの何とも有り難い機能なのです。

 

・まとめ

5k,4k,2kのハイクオリティな撮影からハイスピード撮影までをも1つのカメラで可能にし、なおかつコンパクトでシンプルな撮影スタイルを構築できるEPIC。5k,4kを使用した映画、CM制作、ハイスピードカメラとしての運用等、その使用用途はめざましく広がっています。我が社の環境でも実践導入できる日が楽しみで仕方ありません。

 

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